インドの神様vol.2

さて、インドでは宗教はヒンドゥー教イスラム教の2つで大多数を占める事はわかったけど、その他少数派ながらもまだまだ多数の宗教が存在している。
仏教やキリスト教なんかも少数派の一つに入るけど、そういうメジャーなのは置いておいて、いかにもインドな、ちょっと名前を聞いたただけではいかにも怪しげな宗教について触れてみたい。
どんな神様も取り込んでしまう恐るべきヒンドゥー教から独立してるだけに、いずれの宗教もかなりキャラが立っているというか、個性的な曲者揃いだ。
まずは「シーク教
むかしザ・シークというプロレスラーがいたけど(古っ!)、とりあえず何の関係もない。
インド人のビジュアルとして、ターバンを頭に巻いている姿が日本では結構メジャーだけど、このターバンがシーク教徒の目印だ。
シーク教徒は食生活にあまり制限がなくて肉類も良く食べるので、体格が良く、そのせいか警察や軍関係の職についている人が多いらしい。
そしてガタイが良い上に、ターバンを巻いていてビジュアル的に見栄えがするので、外国人向けのホテルなどでも配車係とか目立つ所に配置される、という話も聞いた事がある。
最近では観光用にターバンを巻いているだけの、えせシーク教徒もいるらしいけど...
ちなみに、往年の悪役レスラー、タイガー・ジェット・シンが、本物のシーク教徒かどうかは知らない。
続いて「ゾロアスター教
このへんになると、名前だけでかなり怪しい感じがするけど、秘密結社とかではなくちゃんとした宗教だ。
それどころか、商才に富み、経済的に豊かな人が結構多いらしい。
もともとペルシャから移住してきた人たちの宗教で、食生活にほとんど制限が無いために、欧米人との食事にも不自由する事がなくて、そんな理由から貿易に携わり成功している人も多そうだ。
しかしここまで言っておいて何だけど、実はこの宗教には、ちゃんと怪し気な風習もあったりする...
ゾロアスター教は「拝火教」という意味で、火が非常に神聖なものである為に火葬ができないらしくて、また大地や水を汚してもいけないので、土葬も水葬もできない。
そこで、どんな風に死者を埋葬するかと言うと、死体を「沈黙の塔」という場所に集め鳥に食べさせる「鳥葬」ということをやるらしい。
そして、沈黙の塔は神聖な場所なので、誰にも見えないよう完全に森や林に囲まれて建てられて、もちろん他教徒は見るどころか近付く事も出来ないという。
もちろんまじめな風習であるが、日本人からみるとやっぱりかなり怪し気というか神秘的だ...
そして「ジャイナ教
この宗教の特徴は「徹底した不殺生」!
生き物を絶対に殺してはいけない。
ゴキブリが出てもじっと我慢、蚊にさされまくっていくら痒くても、キレてたたき殺してはダメなのだ。
これは相当つらいだろう。
当然食生活は徹底的に菜食主義で、更に肉類だけでなく、タマネギやニンニクなども食べてはいけないらしい。
ジャイナ教の人は農業に従事しない。
農作業で土の中の小さな虫を殺してしまうかもしれないから、らしい。
「でも野菜は食うんかい!」と、思わず突っ込みたくなる気持ちはわかるが、まあ、我々にはわからない深い事情がいろいろあるんだろう。

とりあえず、こんなところがインドの代表的な宗教だそうだ。
インドって、やっぱりよくわからない...